3万円で部屋を2つに分けられる?賃貸物件でもできるリフォーム術!


突然ですが、みなさんは「部屋を2つに分けたい」と思ったことはありませんか? 僕はあります。

というのも僕は2人兄弟なのですが、実家には子供部屋が一つしかなかったのです。

せめて部屋に仕切りを作ろうと試みたのですが、それも上手くいかず……弟と共有の部屋で生活しながら、自分一人のプライベート空間をずっと夢見ていました。

なんでも日本では、兄弟で一部屋を共用する家庭が多いそうです。ということは、僕と同じような悩みのあった人も多いのでは?

日本の住宅事情が生んだ、兄弟の共用部屋。弟との喧嘩のほとんどは、部屋が2つだったら避けられたはず……。


さて、就職とともに上京し、念願の一人暮らしをスタートした僕でしたが……喜びもつかの間、今度は結婚とともに、妻と2人で1Kの部屋に同居することになりました。

妻と僕が住む1Kの新築マンション。引っ越しをしてまだ間もないため、カーテンの長さが揃っていなかったり、インターホンの保護シールがそのままになっていたりする

PCで作業しているため、モニターの明かりが妻の睡眠を妨げるという状況に

ライターという仕事柄、自宅で作業することも多いのですが、夜中まで作業しているとモニターが眩しくて妻が寝られないんですよね。

かといって毎回カフェに行くのもお金がかかってしまうし、今より広い部屋へ引っ越すほどの経済的な余裕はありません。

パーテーションやカーテンで仕切ると安っぽく見えてしまうので、あまり気が進まないんですよね……。

うーん、何か良い方法はないだろうか……。

……そうだ!

部屋のことは部屋のプロに聞けばいいんだ!


賃貸物件で部屋を2つに分ける方法とは!

インテリアコーディネーターの多積文乃さん。美容室や宿泊施設、個人住宅のインテリアコーディネートを多数手がけている。クラフト作家としても活躍中

というわけで今回は、インテリアコーディネーターとして美容室などの内装をコーディネートしている多積文乃(たづみ・ふみの)さんに、僕の悩みを聞いてもらうことにしました。

今日はよろしくお願いします。円満な夫婦生活を送るために、なんとか部屋を分けて2つにしたいんですよ。

安心してください。

菊地さんのように賃貸物件に住んでいる方でも、手軽に空間を分割できるピッタリなアイテムがあるんです。




株式会社大都(DIY FACTORY)から販売されている「LABRICO(ラブリコ)」

木材の両端に装着して、突っ張り棒の要領で柱を作ることができる「LABRICO(ラブリコ)」という商品です。

これを使えば床や天井を傷つけることなく、部屋に柱を増やすことができるんですよ。

柱を増やす! 本当にそんなことができるんですか? それに僕、日曜大工なんてしたことがないのですが……。

それができるんです。組み立て自体も簡単なので安心してください。

よかったぁ……。少し安心しました。

では、さっそく始めましょうか。まずは、2×4(ツーバイフォー)材と呼ばれている木材にLABRICOを装着します。




写真左が購入時の2×4材。今回は部屋の雰囲気に合わせて、事前に水性オイルステインを2度塗りして、床から天井までの高さに合わせてカットしたもの(写真右)を使用

2×4材とは

2×4(ツーバイフォー)材とは、38mm×89mmの建築工法の住宅に使用される木材のこと。表面の凹凸もきれいに面取りされているので、トゲが刺さって怪我をする心配がなく、手軽にDIYを楽しめる。


オイルステインとは

オイルステインとは、オイルベースの「ステイン塗料」の一種。木材に浸透して着色するタイプの塗料で、ニスのようにサラサラとして塗りやすいのが特徴。色ムラができにくいため、DIY初心者にオススメ。



LABRICOは、32mmから50mmまで長さを微調整できるジャッキが付いているので、2×4材は、床から天井の長さより95mmほど短くカットしておくとちょうど良い


LABRICOのアジャスターがついている方が天井側になる。接着やネジでの固定は不要なので楽チン!


こちらが床側。クッション剤がついているので、床に傷がつく心配がない

力を入れなくても装着できるから、子どもや女性の方でも簡単にできそうですね。

弾力性の高いバネもついているので、しっかりと固定してくれますよ。




作業は壁や床に傷をつけないように2人1組で

アジャスターが付いている方が天井につくので、設置するときは上に乗れるような踏み台や脚立があると便利

では、設置していきましょう。2×4材を立てるときは、安全のために2人で作業することをオススメします。

万が一、アジャスターを調整中に2×4材が倒れたら、怪我の危険はもちろん、壁や床に傷が入ってしまう可能性もあります。

賃貸物件で壁に穴を開けられないからLABRICOを使うのに、作業中のミスで壁を傷つけてしまったら、元も子もないですもんね……。




背の低い脚立を用意すると、写真のように腕を全力で伸ばすハメに。結構しんどいので大きな脚立を用意しましょう(僕は後日しっかり筋肉痛になりました)

このときに柱を垂直に設置しないと、後々の作業に支障がでてしまうので気をつけてください。

少しでも斜めになっていると最悪の場合、完成後に倒壊します。

それは何としても避けたい。でも垂直かどうか確かめるのって難しくないですか?






そんなときは角度を測ることができる「水準器」を使いましょう。

といっても普通の家には水準器はないと思うので、今回は5円玉と糸を使います。

5円玉に糸を通して、柱に沿って吊るしてみてください。

どれどれ……。糸が柱にぴったり沿っていますね。

床に対して柱が垂直でなければ、糸と柱の間に隙間ができます。

重力によって引っ張られた5円玉が、糸をまっすぐ垂直に垂らしてくれるんですよ。

なるほど! 5円玉と糸なら誰でも用意できるので、これなら真似しやすい!




ネットストア「ゆにでのこづち」で購入したカラー化粧棚板

2×4材が設置できたら壁となる板をつけていきましょう。

もし全面に壁を作りたい場合は、天井の高さと同じ長さの板を2×4材に取り付けます。

ただ、一面に壁を作ってしまうと、8畳の部屋では少し圧迫感があるかもしれません。




仮で板を当ててみたのですが、圧迫感がすごい

は〜確かに。これは圧迫されてる……。

だからある程度、上を開けておくのをオススメします。

人間は自分の目線の高さ(アイレベル)まで壁があれば、完全なプライベート空間と錯覚する性質があるんです。

むしろ上にスペースを空けておくことで、開放感を得られるというメリットまであります。

なるほど。これはプロに聞かなければわかりませんでした。

壁になる板は、電動ドリルで固定していきます。



板は薄いと湿気や気温の変化で反ってしまうので、厚さが1cm以上あるものを選ぶ。今回は1.8cmの板を使用



だいたい、4〜6箇所にネジを打ち込んでおくと安定します。

物件によっては電動ドリルの音が響きやすいので、作業は日中の明るいうちに済ませましょう。

ご近所さんへの配慮は忘れないようにしてくださいね。

電動ドリルではなくドライバーを使えば、それほど大きな音もしないのでは?

手作業で木にネジを取り付けるのって、想像以上に力が必要なんですよ。

やれないことはないですが、体力も使うしそれなりに時間もかかります。

だったら電動ドリルを使ってパパッと済ませた方が、結果的に作業時間も短く済み、周りにかける迷惑も最小限に抑えられます。




アレンジ次第で自分好みの部屋を作ろう

今回は真ん中に動線を確保するため、両サイドにLABRICOを立てて板を固定

おお! 一気に部屋っぽくなった!

確かに上が空いていると開放感がありますね。でも多積さん、左側の壁が低すぎませんか?

設計ミスではないので安心してください(笑)。

ただ壁を作っただけでは味気がありませんから、さらに工夫していきます。まずは壁紙ですね。




ドイツの老舗メーカー『 rasch (ラッシュ) 2018シリーズ』の壁紙。その他にもボタニカル柄やウッド調の壁紙など全部で103柄もありバリエーションが豊富

今回は、ドイツのメーカーが販売している壁紙を使います。

専用の糊を使えば剥がす時も跡が残らないので、賃貸物件の壁にもオススメです。

おぉ! 壁紙を貼るだけで雰囲気が見違えるほど変わりますね!

そうでしょう。特にこの壁紙は、落ち着いた色合いと上品なデザインが素敵ですよね。

次は、こちらのアイテムを使います。




AWESOME STOREで販売されているボックスミラー(Mサイズ)

鏡ですか……?

はい。この鏡を空いているスペースに、互い違いになるように配置していきます。




鏡を配置すると空間が続いてるように見えるため、部屋に奥行きを持たせることができる

おお! 一気に代官山辺りのカフェのような小洒落た感じになりました。

これだけではありませんよ。さらに枠の中にセリア(100円ショップ)で買ったフェイクグリーンマットを入れると……






少し落ち着いた雰囲気になります。その日の気分に合わせて雰囲気を変えることができるんですよ。

あぁ〜、こっちもいい! 部屋の中に緑があると温かみが出るなぁ。



そのあとも、小物をおいたりハンガーフックをつけたりアレンジしていきます。


・・

・・・

 

おお、これはだんだん……いい感じになったのでは……!

・・・・

・・・・・

・・・・・・

 

そして、完成したお部屋がこちら!!



どうですか、この機能性を兼ね備えながらも上品で清潔感のある部屋は!!

壁にはフックをつけて服やバッグ、帽子などをかけられるようにアレンジ。壁の後ろには、棚を配置して資料の収納スペースを確保してみました。

ボックスミラーの上のスペースに小物を置くことで、オシャレ度が格段にUP

実際に座ってみると、どこからどうみても部屋が2つあるようにしか見えません! 完全にプライベートな空間!!


しかも壁ができたことによって、テレビや漫画などが目に入らないようになり、 目の前の仕事にしっかりと集中できる……!

そして驚くべきはこのリフォームにかかったお値段




Total 29,163円(価格は全て税込)

 

なんと! 3万円かかっていないんです! 3万円で部屋を1つ増やせるというのは、めちゃくちゃお得なんじゃ……!?


ただ単に部屋を分けるだけでなく、殺風景だった部屋をこんなオシャレにしていただいて……。

本当にありがとうございました!

アイデアさえあれば、賃貸物件でも低予算でリフォームを楽しめるんですよ。

LABRICOは壁以外にも、本棚やキッチンカウンターなんかを作りたいときにも大活躍します。

ぜひ色々試してみてくださいね。

 

その夜……


無事に部屋を2つに分けられたので、僕の夫婦生活も仕事も万事うまくいきそうです。

今まで妻に気を遣って早めに切り上げていた作業も、これからは気兼ねなく続けられそう……!


アレ? でも……



本当にこれで良かったのかな……。


(終わり)

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