必要なものは100円ショップで揃う! 簡単激安リフォーム術を一挙ご紹介

まずはみなさん、この比較写真をご覧ください。


よくある賃貸物件のキッチンが、モデルルームのような雰囲気に大変身! こちら、とある女性が一人でリフォームしたものなんです。

しかもリフォームに使ったアイテムのほとんどは、100円ショップの商品。2LDKの部屋をフルリフォームして、かかった費用はトータルでなんと7万円前後なのだそう。


リビングもこの雰囲気。素敵すぎます。

ただ、ひとつ気になることも。それは賃貸物件でここまでリフォームしちゃって大丈夫なのか? ということ。壁紙まで変えちゃったら、引っ越しの時に弁償しないといけないのでは…?

賃貸でここまでリフォームできる理由が気になりすぎて、家主の保科真紀さんにお話を伺いました!


保科真紀(ほしな・まき)さん

六本木の有名ヘアサロン勤務。都内で花屋に勤める旦那さんと2人暮らし。趣味はリフォームとフラワーアレンジメント。

邪魔な扉を外して、テーブルに再利用

――賃貸なのに、ここまでリフォームしちゃって大丈夫なんですか?

大丈夫です。すべて原状復帰できる範囲なので。

――原状復帰?

部屋を入居時と同じ状態にすることです。つまり、賃貸物件では壁に穴を開けたり、新たに壁を塗ったりすることは基本的にNG。でも、ここまでリフォームできちゃうんです。

――そのテクニック、とても気になります。コツを教えてください!

まずは「あるものをどう活かすか」か重要ですね。

毎朝、このカウンターテーブルで旦那さんと並んで朝食を食べるのが日課。どんなに忙しくても、2人で朝食を食べるようにしているという。淹れたてのコーヒーを飲みながら、昨日あったことや今日の予定など、なにげない話をする憩いの場となっている

例えば、このカウンターテーブルはキッチンとリビングの間にあった扉をアレンジして作りました

――ええ! そんな風には見えませんでした。

扉のあった場所には白いカーテンを設置。部屋全体が明るく見えるようになったという

扉があることで部屋が狭く見えてしまっていたので、どうしても取り外したかったんです。

とくに古い物件は天井が低かったり部屋が狭く区切られていたりするので、扉を取っ払った方が開放感が生まれやすい

ただ、そこで問題になるのが外した扉の置き場です。

原状回復するためには捨てられませんし、かといって収納するにも場所をとりますよね。収納スペースが限られた賃貸物件で、これは大きな問題です。

よく見ると、扉だったなごりの蝶番が

そこで、しまうスペースがないのであれば、いっそのこと「出したまま活用しよう!」と思ってカウンターテーブルにしてみたんです。

――発想の転換ですね! 扉を大きな板材と考えるとは…。

そんなに難しいことはしていないんですよ。同じ高さのカラーボックスを3つ用意して、その上に扉をのせているだけなので。

でもそれだけでは味気ないので、手前にテーブル用のアイアン脚を2本つけて、より雰囲気を出しました。ちゃんと原状回復ができるように、扉のときの金具などはそのままにしてあるんですよ。

2人掛けのスツールも、1人掛けだった椅子に板を渡して2人掛けにしたという。

壁には旦那さんが仕事で作ったドライフラワーをアクセントとして配置。部屋が広く見えるように、できるだけ背の低い家具を使うようにしているという。

初心者でも簡単!外せないものは無理に外さずオシャレに隠す

――初心者でも手軽にできるオススメのリフォーム術があれば教えてください。

私がやっているリフォームは、どれも難しいものではないので簡単にできると思いますよ。


中でも特に簡単なのは、カーテンレールを隠すことですね。リフォームというほどのことでもないのですが、これだけで部屋が見違えます。

――カーテンレールの存在自体、気にしたことがなかったので盲点でした。

100円ショップやホームセンターで板と針金を買ってきて、カーテンレールにくくりつけているんです。本当に些細なことなんですが、これだけで部屋が見違えるようにキレイに見えます。

――これなら、誰でも手軽に真似できそうですね。

そうですね。賃貸物件の場合、どうしても退去時に原状回復する必要があるので、気に入らない箇所があっても取り払うことができません。いかに上手く隠せるかどうかが重要なんです。

いかにも賃貸物件という見た目のキッチンの手元灯は、黒い板で隠している

例えばキッチンの手元灯もそうです。古い物件だと、蛍光灯がそのままむき出しになっていてオシャレに見えません。だから視界に入らないように、手前に黒い板を貼っています

光源を隠すことで、間接照明のようなオシャレさも演出。棚や換気扇の色味と合った板を使うことで、全体的に統一感が出て引き締まった印象に。

それから賃貸物件は、インターホンの受話器や給湯器のスイッチも可愛くないことが多いんですよね。そういったものも取り外せないので隠しています。

100円ショップで購入したタペストリーで受話器を隠している

保科さんお気に入りのローソファー。専用カバーではなく、自分の気に入った大きい布を被せている。季節ごとに着せ替えて、変化を楽しんでいるのだそう。休日はここで旦那さんと映画を観たりお酒を飲んだりしているとのこと

リビングにある木目調のテーブルも、ガラステーブルに壁紙のシートを貼ってリメイクしている。自分で手を加えることで、より自分のモノのように感じられて愛着が湧くという


――「隠す」テクニックはテーブルやソファなど、いろんな場所で使えるのですね。

そうなんですよ。あまり知られていないのですが、実は洗面台もタイプによっては取り外せるようになっています。取り外した後は、自分の好きな鏡や壁紙を使ってリフォームすると楽しいですよ。

賃貸物件も明るい色の壁紙を使って簡単アレンジ!

あとは壁紙を変えるのも初心者の方におすすめです。一番わかりやすい変化を出せますから。ただし、暗い色を壁全面に使わないように注意してください

――なぜですか? 暗い色を使えば落ち着いた雰囲気になる気もしますが。

私も実際にやってみてわかったのですが、 暗い色を使うと圧迫感がでてしまうんです。

例えば、デザイナーズマンションにはコンクリート打ちっ放しの壁が多いですよね。そういった物件は圧迫感を感じないように、前もって天井を高くしたり採光に工夫が施されていたりするんです。

だから普通の物件の全面にコンクリート柄の壁紙を貼ると、必ずといっていいほど失敗しますね。

――ただ単に、オシャレな物件を真似すれば良いワケではないと。

そうですね。だから慣れないうちは、どんな部屋にも合う明るい壁紙を選ぶようにしましょう。

全体的にウッド調でまとめたお手洗い。照明も暖色系のモノに変えて落ち着ける空間に

お手洗いの照明部分は、麻で編まれたネットをかぶせて木漏れ日が差し込んでいるような雰囲気を演出


――では、リフォーム用のグッズや材料を買うのにオススメの100円ショップはありますか?

今までは『Seria(セリア)』が一番でしたが、今は『ザ・ダイソー』や『Can Do(キャンドゥ)』もオシャレなものが多いですね。

やっぱり自分であちこち見て比べるのが一番だと思います。私は100円ショップ以外にも、300円ショップやホームセンターもチェックしていて。ものによっては、ホームセンターで買った方が100円ショップよりも安く済むケースもありますから。

自分でいろいろ探してみるのもリフォームの楽しみの一つなので、そのときに予算とも相談しながら、いろんなお店を探してみるのがいいかもしれません。

レンガ調の壁紙は100円ショップで購入。セリアなどで『貼ってはがせるウォールラインステッカー』という品名で販売されている。貼ったあとでもはがして修正できるため、不器用な人でも使いやすいそう

――これだけ大規模なリフォームをして、旦那さんには反対されませんでしたか?

リフォームにあたって、主人の反対はなかったですね。彼は花屋に勤めていて、美容室などのお店で飾るための生け花やフラワーアレンジメントを作っているんです。だからインテリアやリフォームには理解があるほうで。

「見せる収納」を意識し、オシャレな調味料や食品を配置。キッチン上の収納の扉は、気に入らなかったので取り外したという

――逆に旦那さんもこだわりすぎて、意見がぶつかることはありませんか?

それはないですね。主人は自宅のインテリアにこだわりを持っていないので、全て私に任せてもらっています。

ただ一つだけ、私が彼に怒ったことがあって。これだけ部屋の雰囲気を統一しようと頑張っているのに、主人が勝手に筋トレ器具と大きな全身鏡を相談もなく買ってしまったんです(笑)。

天井まで届きそうな筋トレ器具と全身鏡。メタリックな雰囲気が、かなりの存在感

その時は、こんな大きなものどこに置くの! とケンカになりましたね。でも、普段から私も好きなようにさせてもらっているので、おおむね感謝しています。

賃貸物件のリフォームはノーリスク?たった一つの注意点は『大家さん』

――賃貸物件をリフォームする上で、リスクや気をつけるべきポイントはありますか?

今までリスクを感じたことはないですね。注意点としては、物件のオーナーさんによってリフォームできる幅に差があることでしょうか。私の場合は、リフォームに理解のあるオーナーさんを選んで物件を決めたので、特に問題はありませんでした。

――逆に、賃貸物件のリフォームだからこそのメリットはありますか?

取り返しのつかない失敗をしない』という点ですね。初めから原状回復できるかどうかが基準になるので、取り返しのつかない挑戦ができないんですよ。

私も自分の持ち家だったら、初めから大きなリフォームをして大惨事になっていたかもしれません(笑)。最初はリフォーム熱に火がついている状態なので、ガラッとリフォームしたい欲求が強いんですよね。その欲求のまま突っ走っていたら危なかったと思います。

――賃貸物件だったことが良いブレーキになっていたと。

そうですね。むしろリフォーム初心者の方は、賃貸物件から始めた方が良いかもしれません。リフォームをしていくうちに、自分のやりたいことや好みが変わってくるんです。今まで好きだったスタイルとは真逆のモノを好きになることだってありますから。

それだけリフォームは奥が深いということなので、皆さんにもぜひ挑戦してほしいです。本当に楽しいですし、大げさではなく人生が変わりますよ

取材を終えて

今回はリフォーム会社を利用せずに、自分でリフォームした保科真紀さんにお話を伺っていきました。リフォームというのは、住みなれた家の魅力を最大限に活かしながら、より快適に、そして自分好みにアップデートできる手段です。

みなさんも、もし今の住まいに不自由や不満を感じている場所があるのなら、リフォームを視野に入れてみるのはいかがでしょう。

あなたも住みなれた家で、新しい生活を始めてみませんか?

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